スポーツくじへの投資


7月27日の読売新聞の一面トップに,海外スポーツくじの胴元「ブックメーカー」に対し掛け率の違う胴元へ資金を掛ける方法で,損が出ないように元本を運用するといううたい文句の投資会社が今年5月以降配当を中止しているとの記事が載っていました。

以前ホームページの事件報告欄で,同様の事件について,解約し返金されたという記事を掲載いたしましたが,当事務所で相談を受けていたのも今回新聞報道があった会社の関連会社でした。記事を見て「やっぱり」と思いました。

依頼者が当事務所へご相談に来られたのは平成23年の前半でした。ご相談者は,知り合いの方から口コミで投資会社を紹介され,数百万円投資をして,配当を受けていましたが,このまま契約を続けていいか疑問に思って法律事務所に相談に来られました。
こういう悪徳業者は次から次へと新しい儲け話を考えつくものです。ご相談の内容から,そもそも投資金が元本保証されて確実にもうかるというようなうたい文句は,出資法違反の疑いがありますし,いずれお金を集めるだけ集めて配当が止まり,返金されなくなる可能性が高いことをご説明したところ,相談者も解約される決心をされました。
相手の会社には,もし任意に返還されなければ,訴訟を起こす旨を通告したところ,全額返金してきました。
あの時ご相談に来られて,早めに解約を決断されたのは本当に良かったです。
配当が止まってから気付いても会社の財産が散逸しており,手遅れとなることもありますし,疑問がもたれる取引については早めにご相談された方が被害が少なくてすむ一例です。(木山)


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