クマショウの労働組合いじめ・パワハラ事件で労働審判申立てを行いました


 有限会社クマショウで介護施設職員をしていた元職員5名から依頼され、本年6月2日、仙台地方裁判所に、会社に対する損害賠償を求める労働審判申立てを行いました。

 労働条件の改善(残業時間の適正な管理など)を求めて2018年6月に労働組合を結成したところ、会社の態度が急変し、組合委員長は社長から「オメー」「テメー」などと呼ばれて威圧され、不当な配置転換指示、賞与減額・賃下げなどのいじめ、パワハラ行為が繰り返され、委員長が体調悪化して休職することも発生しました。また、職員ミーティングでは、労働組合員を「(職場の)癌(がん)」呼ばわりし、日常的な「組合員探し」、軽微なミスを口実にした組合員への退職強要も行われました。
 このような組合攻撃・組合員いじめ・パワハラによって、2019年12月には組合員全員が会社を退職することになりました。

 憲法28条は、勤労者の団結権・団体交渉その他の団体行動権を人権として認めており、クマショウの対応は、憲法・労働組合法に反する不当労働行為であり、同時に、労働者の尊厳や人権を侵害する不法行為であり、看過することはできませんでした。
 このため、会社の責任を明確にし、労働者の権利救済・損害賠償を求めて、労働審判を申し立てることにしました。

 職場でのいじめ・パワハラが増加しています。労働者が安心して働ける職場づくりのためにも、この事件で勝利したいと考えています。

(担当弁護士は小野寺・長沼。関係労組は医労連です)


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